いずれ損切りも出来なくなる

価格はゼロ円、佐賀の一軒家を土地、家具家電付きでもらってください

” 両親が亡くなり、現在夫と息子と住んでいますが、古いし職場から遠いこともあり、平成29年9月に引っ越す事にしました。家具、家電(エアコン、洗濯機、冷蔵庫)などなど、新居で使わないものがそのままです。
 この家は、一部5年前にリフォームしてフローリングになっていることに加え、中に掘りごたつがある点も特徴です。また、小学校が近く、水道代も安いので、トイレが汲み取り式である事と、家の外まわりの手入れを除いては、非常に住みやすいところだと思います。
価格は設定致しません!土地つきで貰って下さい!
【物件概要】
場所:佐賀県小城市小城町栗原1414-6
土地:約70坪
建物:築50年以上(一部リフォームもしてます)
構造:2階建(5DK)
現況:平成29年9月から空き家
希望価格:0円”

 家いちば(http://www.ieichiba.com)という空き家の買い手を自分で探すための掲示板サイトに、価格ゼロの土地付き一軒家の売却情報が掲載されました。以前この情報サイトにはマイナス価格の空き家情報が掲載され波紋を広げました(2017-8-19記事)。もはや価格がゼロやマイナスの不動産は珍しくもなんともないということなのでしょう。

 立地や状態に関係なく不動産は資産である、それが常識だと考える方が世の中多数を占めています。そのような多数派の「常識人」から見れば、不動産をタダで手放すような輩は非常識極まりない人たちに見えるのだと思います。

 しかし、家いちばのような情報サイトにゼロやマイナスといった価格の不動産情報を掲載する方は感度の高い知識を持った人たちなんだと思います。彼らのような方は所有する不動産がすでに負債であることを見抜いており、価格ゼロでも譲渡できれば御の字だと理解しています。投資の世界で言えば損切りが上手な人ですね。

 人口が減少し経済圏が縮退する状況ではどちらが正しい行動か語るまでもありません。今後も常識を変えられない人は、含み損を抱えたまま売りに売れないアホルダー呼ばわりされていくのでしょう。おそらく損切りのチャンスは今しかありません。今後、タダでも引き取り手の無い不動産が日本中に山積みされていくのですから。

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