自責思考は危険だ
優秀なプレイヤーは自責で考えるが、優秀なリーダーは「他責」で考える(ダイヤモンドオンライン 2017-8-4記事)
” 「自責で考える人は成長する。他責で考える人は成長しない」は本当に正しいのか? 確かに自責思考は本人を成長させるが、組織の成長にはつながらない。スキルを属人化させずに、環境や仕組み自体を更新していくには?”
近年、こじかの勤務先では自責思考を求められることが多くなりました。様々な社内研修にも取り入れられているようで、世の中、自責思考ブームなのでしょうか? この自責思考、こじかは非常に違和感を覚えます。そして、自責に偏った思考の強制は極めて危険であると日ごろから感じています。
長年仕事をしていれば、特に意識せずとも自然に自責思考をするものです。はじめに自責的に原因を考え、自らを変化させることが最もスピーディーだからです。これが板につかない人は、組織の中で働き辛い事でしょう。そういう意味において、自責思考はサラリーマンの必須スキルだと思います。
しかし、長い間組織の中で仕事をしていると、自責で解決できる問題は極めて限られることが分かってきます。新入社員でもない限り、自責思考で解決可能な領域の問題というのは概ね解決されているからです。
ビジネスにおける解決が困難な問題とは、組織の体質や風土、業界の慣習や関係法令など、自らを取り巻く環境に起因することがほとんどです。真の原因が自らを取り巻く環境であるにもかかわらず、それらを無視して自責思考に囚われていては、永遠に問題を解決できません。
自責に限定した問題解決のアプローチは極めて危険であるし、そのような危険思想を積極的に展開する組織は、将来が危ういでしょう。
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