家賃1,000円のアパートが実在した
「家賃0.1万円の衝撃!?」不動産コンサル猪俣淳(「猪俣淳の不動産投資にまつわる100の話」プラス 2017-8-21記事)
” 家賃が月1,000円・・・
駐車場が1,500円で、管理費が3,700円。
行くところまで行ってしまった感じです。
よっぽどボロい廃墟物件なんだろうって?
平成16年築のバストイレ別26㎡です。”
リンク先の不動産ブログの記事を見て本当に驚きました。ガセネタの可能性を考えて、不動産情報サイトのat homeで調べたところ、リンク先の記事で紹介された物件情報が見つかりました。
本当にあるんです、月の家賃1,000円のアパートが。2004年1月に建築された物件で、築13年9ヵ月とそれほど古いわけではありません。当然お風呂もトイレもエアコンまで付いています。しかもお風呂とトイレはしっかり分かれています。
この家賃1,000円アパートは大分県杵築市に立地しています。at homeによれば、大分県杵築市には435件の賃貸物件があり(2017-9-2時点)、そのうち2万円以下の物件は174件、実に賃貸物件の40%が2万円以下なのです
at homeでは検索条件の下限が2万円なので、それ以下の金額で絞り込みは出来ません。目視で確認したところ、家賃1万円以下の物件に限っても40件ありました。杵築市の賃貸物件は435件でしたから、賃貸物件の9.2%が家賃1万円以下なわけです。
<家賃一万円以下の物件(大分県杵築市)>
- 1,000円 3件
- 2,000円 3件
- 5,000円 3件
- 7,500円 1件
- 8,000円 18件
- 9,000円 2件
- 9,500円 1件
- 9,700円 1件
- 10,000円 8件
月の家賃が千円ということは、年の家賃は1万2千円、10年でも12万円、20年でも24万円です。いくら何でも原価割れの赤字でしょう。固定資産税の足しにしかなりません。
しかし、このような状況は日本の未来予想図と言えるでしょう。急激な人口減少により家賃1万円以下のアパートは珍しいものではなくなるはずです。撤退戦を真剣に考える時が来たということですね。
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