まちのスタイルは主要交通手段で決まる

「シャッター街」の住人たちは貧しいのか 交通史観の軽視は活性化の失敗の元(プレジデントオンライン 2017-7-18記事)

” 「交通史観」で街のスタイルを考える 街のスタイルはその時代の主要交通手段で決まる。これを私は「交通史観」と呼んでいる。主要交通手段の変遷によって、街の中心地は旧街道・河川沿いから駅前、バイパス道路沿いを経て高速道路のインターチェンジ付近に遷移してゆく。モデル化したのが次の図である。図表3の丸数字はその時代の中心地と発生する順番を意味している。
(中略)
 交通の中心が鉄道から自動車になるにつれ駅前からバイパス沿いへ中心地が移転する。大規模ショッピングモールが郊外に進出し、そこを中心に車社会に適応した新しい街ができる。中心市街地の活性化を講じるにあたっては、その街の発生史と、その時代に支配的な交通手段について思いを巡らすことが重要だ。”

 まちのスタイルは主要交通手段で決まる。確かにその通りですね。こじかは東京の都心まで電車で約30分のベットタウンで暮らしています。通勤は専ら電車ですが、自動車も所有しています。そんなこじかが今一番気にしているのは外環道(東京外かく環状道路)の拡張です。

 外環道は三郷南IC~東関東自動車道 高谷JCTが2017年度に開通予定だそうです。関越道・東北道・常磐道と京葉道路・東関道が外環道一本で接続されます。完成後は湾岸線から常磐道まで約15分で結ばれます。こじかが暮らす埼玉県と千葉県が首都高を経由せずにアクセスできるようになるのです。

 埼玉県から千葉県って、お隣なんですが結構行きづらいんですよ。基本的に橋を渡らなければならないし、どこのルートも日常的に渋滞しています。例えば浦安のディズニーランドに行くときは首都高を利用し、一旦東京都を経由して向かわなければなりませんでした。外環道が拡張すればディズニーランドに隣接する市川へ直行可能となります。

 こじかのレジャーのことはさておき、外環道の拡張による埼玉県と千葉県の直結は、工場や物流センターの立地など、産業界に大きなインパクトをもたらすと思われます。とても楽しみな変化ですね。そしていつの日か中央道と接続し、さらに先には東名道と接続する計画ようです。その時こそ外環道のポテンシャルが最大限に発揮されるのでしょう。</

国土交通省関東地方整備局(外環道計画図)
http://www.ktr.mlit.go.jp/honkyoku/road/3kanjo/gaikan/

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