夕張市は貴重なモデルケース

夕張市破綻から10年「衝撃のその後」若者は去り、税金は上がり… 第2の破綻を避けるために(現代ビジネス 2017-7-17記事)

” 税収は8億円、返済額は26億円 夕張市は、財政破綻で2007年に財政再建団体に指定されたことをきっかけに、事実上国の管理下に置かれた。
 2010年の法改正で財政再生団体と名称は変わったが、予算編成にしても国の同意を得なければ、新たな予算を計上することも独自の事業を実施することもできない。「地方自治体」でありながら、「自治」が許されない。そんな自治体は、全国でも唯一夕張市だけだ。
夕張市の財政はいまも火の車だ。税収が8億円しかない夕張市が毎年26億円を返済するという計画は「ミッションインポッシブル」と揶揄され、毎年の予算編成も綱渡りが続く。”


 これから始まる劇的な人口減少を踏まえると、第二第三の夕張市が誕生することは容易に想像できます。そのような意味からも夕張市は貴重なモデルケースです。

 夕張市の状況はどうやっても再建不可能です。仮に夕張市が民間企業であれば、ずいぶん前に清算しているでしょう。地方自治体には精算という概念はないのでしょうか?いったん清算し、すべてを綺麗にしたほうが皆ハッピーになれるような気がします。

 過酷な状況で頑張っている夕張市の職員には冷たい言い方になりますが、無駄なこと、そして無理なことやっています。その努力は別のところで使った方が、自身のため、家族のため、住民のためになるはずです。

 このような夕張市の惨状を見ても、第二第三の夕張市は同じように無駄な努力を重ねていくのでしょうか。なんとなくですが、これは日本人のメンタリティーに根差した行動のように思われます。先の日米戦争のときもそうでしたが、撤退や損切りが苦手な国民性なのかもしれません。

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