足立区は人口問題先進都市
「ごみ屋敷」とたたかう人々 解決の糸口はどこにあるのか(Yahoo!ニュース 特集記事 2017-6-26記事)
” 足立区発、全国初の「ごみ屋敷条例」 東京都足立区は2012年4月、専門部署(生活環境調整担当課)を設け、3名の専任職員でごみ屋敷対策に取り組み始めた。2013年1月には全国に先駆けて「足立区生活環境の保全に関する条例(ごみ屋敷条例)」を施行した。2014年4月に組織改編が行われ、「生活環境保全課」が発足。現在は専任職員も5名に増えた。職員たちは適正な管理が行われていない土地や建物の所有者を調査し、必要に応じて指導や勧告を行う。強制的なごみの撤去「代執行」も可能になったが、一度も行っていない。ごみだけ片付けても、再発する可能性が高い、というのがその理由だ。
(中略)
これまで足立区では2013年から累計179件の苦情を受け付け、119件を解決に導いた(2017年3月末時点)。取り組みは「足立区モデル」と呼ばれ、地方自治体や議会、大学関係者など136団体、約300人が視察に訪れている。”
国立社会保障・人口問題研究所の『日本の地域別将来推計人口(平成25年3月推計)』のデータを使用して、2040年の 東京都 の市町村の人口ランキングを公開しているサイトを見ると、足立区の2040年推計人口は14万5千人減少(-21.3%)。東京都の市区町村の中での減少数は最大です。減少数が二位・三位の杉並区・葛飾区がそれぞれ8万5千人ですから、足立区がいかにぶっちぎりなのかわかります。
2040年 東京都 の市町村将来推計人口ランキング
https://ecitizen.jp/Population/Ranking/13
足立区の人口減少数14万5千人は地方の中核都市が一つ消滅するに値します。東京都心に20分程度でアクセス可能な、現在69万人を擁する大都市が、あと20年ちょっとで二割以上の人口が減る。にわかに信じられません。
記事のような「ごみ屋敷」問題だけではなく、住民の高齢化、空き家など、急速な人口減少に伴うあらゆる問題が足立区で発生することが予想されます。これほど急激に縮退が進む大都市は全国的にも珍しいと思われます。
これからも足立区の先進的な取り組みは、全国の地方自治体から注目され続けることでしょう。
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