商工中金 不正融資 解明へ金融庁、立ち入り

商工中金 不正融資 解明へ金融庁、立ち入り(毎日新聞 2017-5-24記事)

” 政府系金融機関の商工中金が国の制度融資で不正を行っていた問題で、金融庁などは24日午前、本店への立ち入り検査を開始した。融資書類の改ざんなどが全国的に行われた背景を調べ、不正の原因や責任の所在の究明を図る。不正融資発覚後、監督当局による本格的な立ち入り検査が入るのは初めて。”

 この記事については立場を明確にしてからコメントしたいと思います。こじかは商工中金さんのファンです。だから商工中金さんを擁護したい。

 商工中金さんは金融機関にしては珍しく、土砂降りの雨の中で傘を貸してくれます。こじかが勤務する会社でも、不景気や業績不振のときに融資してくれました。正直、足を向けて寝られません。

 商工中金には国の制度融資が予算として割り当てられます。通常、国の制度融資は何かしらの問題を抱える企業を対象としているので、正常先には融資が困難です。そこで正常先の財務諸表を改ざんし、融資対象としたのでしょう。

 いつも商工中金の担当者は予算消化に奔走していました。こじかの会社は恩があるので、彼らの提案する制度融資を優先的に受け入れていました。土砂降りの雨でも傘を貸す相手を疎かにできません。

 彼らがやったことはルールから外れる行為です。しかし、融資先も、制度融資を企画し予算を付けた官僚も、商工中金さんもみんなハッピーです。融資先は正常先だから回収に問題はなく不良債権が増えたりしません。所管する経済産業省傘下の中小企業庁も事実を把握しながら問題としなかったようで、本質的には悪行ではないのです。

 商工中金がどのような金融機関なのか、八重洲の本店ビルを見れば一目瞭然です。昭和の古臭いビルを耐震補強して使っています。最近、内装も変えたので、当分はこのまま使うつもりなのでしょう。まさに金融機関の鏡です。


 この件で金融庁が動いたのには悪意を感じます。さしずめ丸の内のピカピカのビルに居を構えるメガバンクあたりから要請があったのではないか。そんな風に勘ぐってしまいます。


コメント

このブログの人気の投稿

ピーチ、国内航空会社初のビットコイン直接決済サービス導入

楽天と不動産情報サービスのLIFULLが民泊事業

アパートローン、「プチバブル」の様相 相続対策、マイナス金利で急増