銀行員は自社商品を買わない
銀行は、もはや「消費者金融」になっている(東洋経済オンライン 2017-2-13記事)
こじかは職業がら銀行員とはよく話します。彼ら銀行員と話をしていると、メーカーなどの実業界とは随分違う世界だと感じることがあります。
彼ら銀行員はめったに自社商品を購入しません。例え自社の商品でも消費者ローンを使ってはいけないそうです。社員が使ってはならない商品を銀行は販売しているわけです。 一方、住宅ローンは禁じられていません。そのかわり彼ら銀行員は最も低金利の商品を選択するため、他行で住宅ローンを組みます。そこにはなんの躊躇も抵抗もありません。そもそも金利に鈍感だと銀行員として務まらないのでしょう。 投資信託に至っては、小金持ちからぼったくる目的で設計されている商品なので、賢い彼らは売ること以外に興味がありません。
銀行員が利用しない自社商品
- 消費者ローン
- 住宅ローン
- 投資信託
トヨタ自動車に勤める方はトヨタ車に乗っているでしょう。キリンビールに勤める方は自社のビールを飲むでしょう。競合商品を研究する意味で他社商品を買うことはあっても、メーカーの人間は自社の商品にプライドや愛着を持っているものです。
金融業が扱う商品はお金。どこの銀行のお金もお金の価値に差がありません。お金は究極のコモディティー商品といえます。一般的な消費財のように品質で差別化できず、根本的にはコストでしか競争できない世界です。 実質的には付加価値を生まずに利ザヤだけを得るのは、略奪的な行為にも見えます。歴史的に金融業が差別されてきたのは、みなこのことを感覚的に理解していたからなのかもしれません。
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