柏崎刈羽原発の大規模訓練報道
3月23日、東京電力柏崎刈羽原子力発電所で重大な事故が発生した想定で大規模な防災訓練が実施され、その様子はテレビや新聞で大々的に報道されました。福島第一原発のメルトダウン後初めて行われる大規模訓練であり、注目されるのもうなずけます。
この訓練は柏崎刈羽原発の近隣市区町村が参加し、東京電力をはじめとする原子力村(Japan's Nuclear Power Village)の方々が企画立案し、そして原子力村で飼育されている大手マスコミの方々が旗を振るといういつものパターンで実施されました。
このような防災訓練は原子力発電所の再稼動を前提とするものであり、既成事実の積み上げを意図したものと理解しています。訓練に参加された住民の方々も、各人の意思とは別に、暗に再稼動を受け入れたことになります。原発を再稼動すべきか否か国民議論が二分される時期に、この度のプロパガンダはあからさま過ぎて辟易します。原子力村の方々は再稼動に向けて一歩前進したと大いに胸をなでおろしていることでしょう。
改めてテレビや新聞は国民のために存在するのではなく、私たちの思考力を奪い、そして飼い馴らすことを目的としているのだと感しました。
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